9.常に最優先にすべきことは何か

ウクライナ侵略で、会社がまず考えるべきは東欧やロシアにいる社員の安全確保であろう。

最悪の事態は、社員の安否が不明であったり、関係諸国からの脱出が出来なくなったりすることだ。だから、侵略が始まるかどうか分からない段階であっても、ウクライナ、ロシア或いはリスクが大きいと考えらえる諸国の従業員を、いち早く安全に離国させることが会社として最優先事項である。
このような危機は極端な事例であるが、グローバル企業ではそれぞれの国情のウオッチや重要である。 

平時でも大なり小なりいろいろな危機やトラブルに直面することがある。その際、この場合を最優先すべきであるかを考える。社員の安全以外にも、コンプライアンス、透明性、科学的根拠の正当性など、事案によって異なるだろう。 

並行して、この事案での最悪のケースはなにかを想定する。法律に抵触してしまうのか、コンプライアンス違反で、会社の信用がどの程度失墜してしまうのか、或いはそうはならずに金額的な損失で済むのかを想定する。その最大値(最悪値)を考えれば、優先すべきことも考えやすくなるし、またワーストケースよりはマシな結果となる。 

もちろん、いち早く上やリスク管理をする部門に伝え、事態を共有化することが大切だ。 

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