2024年2月

分析化学Tips
(30)検査で用いる統計 ① 感度と特異度

第1回は「感度」と「特異度」です。     「感度」は分析でよく用いられる言葉です。測定の対象となる物質(群)を検出する能力で、感度がいいことを検出限界、定量限界の値で表現します。  分析の世界では、「特異度」 […]

続きを読む
分析化学Tips
(29) 「検査で用いる統計」連載を始めるにあたって

 日常的に検査キットが使われています。  インフルエンザやコロナの感染は基本的には抗原検査キットによって判定されます。血液検査や尿検査の結果から、このマーカーが陽性だとか、ある病気が疑われるから精密検査を受けなさいとか、 […]

続きを読む
コラム
82. 名言あれこれ

 今回はいろいろな名言を紹介します。   「人々が欲しいのは1/4インチ・ドリルではない。彼らは1/4インチの穴が欲しいのだ。」   先日、講演会で恥ずかしながら私は初めてこの言葉を聞きました。 マーケティング […]

続きを読む
分析化学Tips
(28)RとS、DとLの話

有機化学では、不斉炭素をもつる化合物の立体配置をR体、S体で分類しますが、生化学では、不斉炭素をもつアミノ酸をD体、L体で表記します。   R体とS体は、国際純正及び応用化学連合 (International […]

続きを読む
分析化学Tips
(27)検量線の重み付け

今回は、検量線の重み付けについて解説します。    LC/MS/MSのデータ処理で、「検量線の重み付けとして1/x2や1/xを使用」することがあります。これはどういうことなのでしょうか。   図1のように横軸(x)には、 […]

続きを読む
コラム
81. 仕事の「センスがいい」ということとは?

  センスがあるとかないとか、そのことをちょっと考えてみました。 センスとは芸術の分野などで「生まれながらの」才能に由来するイメージがあります。しかしそれ以外でも「○○のセンス」ということを言いますよね。 「洋 […]

続きを読む
分析化学Tips
(26)いまさら聞けない「内標準法」

今回は、内標準法について、少し掘り下げて説明します。  内標準法はLC/MSではよく用いられますが、まず一般的な特徴を列挙しておきましょう。   試料注入量の誤差が補正できる  分析条件が測定値に与える影響が補正できる  […]

続きを読む
分析化学Tips
(25)いまさら聞けない「絶対検量線法、内標準法、標準添加法」

今回は、HPLC法の定量法について紹介します。 HPLC法での定量には、絶対検量線法、内標準法、標準添加法が用いられます。 それぞれの方法について、簡単に説明をしますが、正しい表現が必要な場合は、JISを参考にしてくださ […]

続きを読む
コラム
80.街で気になる光景

   今回は、日常の生活の中で見かける気になることを、思いつくまま書き出してみたいと思います。  駅の改札の出入り口、エスカレーターを下りたところで、行先表示を見るために立ち止まってしまう人がいますよね。年配の […]

続きを読む
分析化学Tips
(24)いまさら聞けない「モノアイソトロピック質量」と「分子量」

 水素、炭素、窒素、酸素の原子量、各同位体の精密質量とその天然存在比を示しました。  モノアイソトピック質量とは、分子を構成する各元素の天然存在比の最大の同位体である主同位体の質量で計算した精密質量(exact mass […]

続きを読む