12.測る、で負けない

これは、味の素株式会社にライフサイエンス研究所という組織があった当時の研究所長であった三輪清志氏の言葉です。ただし、この言葉の前に、「アミノ酸を」がついています。

つまり、「アミノ酸を、つくるで負けない、使うで負けない、測るで負けない」

これは、研究所員だけでなく、製造、検査、マーケッティング、営業など味の素(株)でアミノ酸にたずさわる全ての人を鼓舞するシンプルで力強い言葉で、私はとても好きなフレーズでした。特に分析部門の責任者としては、「測るで負けない」を入れてもらえたことがうれしかったのを覚えています。

「測れないものは作れない、測れないものは安全・安心を保証できない、測れて初めて、科学の進歩がある」

これが分析の意義です。

ですから、味の素(株)が、社会に安定的に安全なアミノ酸を提供し、そのアミノ酸の価値を高め続けるためには、アミノ酸を「測るで負けない」ことは重要で、まさに私の思いと一致するものでした。

さて、「アミノ酸を」を他のアイテムに置き換えてみましょう。他の素材、商品でもよいのです。自身の関係する分野のアイテムに関して、「つくる、使う、測るで負けない」ことが大切です。

勝つ と 負けない は、似て非なるもの

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