99.自分で自分の良さを見つけて広げていくしかない
これは私のオリジナルの言葉ではありません。どこかでこのようなフレーズを見かけて頭に残っていました。「自分で自分の良さを見つけて広げていくしかない。」
しかし、これはなかなかむずかしいことです。なぜなら、自分の良さは自分ではわからないからです。
「あなたの○○というところがすばらしいですね」と人に言われると、「自分はそんなことはない。△△さんのほうがすごい」と、なぜか他の誰かと比較して、全否定をしてしまいます。
自分より人のほうが良く見える、優れているように感じてしまうことは理解できますが、まず、他の人と比較して優劣をつけることをやめましょう。
しかし考えてみてください。「△△さんのほうがすごい」と言っているあなたには、その△△さんの良いところ、優れているところが見えているのですよね。ですから、他の人にもあなたの良いところが見えているのです。あなたが知っている自分と他の人が見えているあなたは、必ずしも同じとはかぎらないということです。いや、同じではありません。あなたの良さが見えているその人の言葉を、とりあえず素直に受け取りましょう。
ところでお前はどうなんだと聞かれると、それはそれで返答に困ります。私は、「人と話をすることが苦にならず、社交的で、飲み会、懇親会が得意」と思われているようで、よく羨ましがられます。しかし、真逆な人間だと自分自身では思っています。
「人と話をすることが苦手で、一人でいることが好きで、飲み会、懇親会では、早く終わらないか、どうやったらこの場からこっそり抜け出せないかということばかり考えている」人間です。
しかし、周りからそうは見られていません。それなら他の人が見えているように振舞おうと考えています。不思議なことに、そう努力していると自然にそういう行動がとれるもので、私の場合は人との交わりが増え、それが仕事や生活で多少なりとも役に立っているように感じます。
これが「自分の良さを見つけて広げていく」ということかもしれません。