100.今が一番若い

このコラムが連載100回目をむかえました。

 

現役の頃、自分より若い人たちから悩みや行き詰まり感などの相談を受けることがあり、「それはこう考えればよいのではないか」とアドバイスしたことが少なからずありました。それらにはいくつかの共通のパターンがあることに気がついていましたので、「私はこう考えてた、こういう体験をした」ということを書き留めて伝えようと思ったのが、コラムを書くきっかけでした。

先日ご逝去された佐々木常夫さんは、若手マネージャーに対する優れた言葉を残されています。私は主に研究(開発)領域のマネージャーを対象に、彼ら彼女らが、どう考えたらよいか、どのように上司・部下に接したらよいか、それはどうしてか、について書いてきました。また、以前紹介したことがありますが、私の恩師である田村善藏先生の「田村語録」のようなエッジの効いた名言集をゆくゆくは残せたらよいと妄想もしています。

 

毎週1回、月曜日12時にコラムを更新することをノルマにしてきましたが、当然のことながら、途中からネタがなくなってきます。イベントや旅行や読書を通じて感じたことも書くようになりましたし、そのような行動がネタ探しの一環にもなっています。当初はこんなに続けられるとは想像すらしていませんでしたが、コラムを続けることが社会との接点の一つという思いで書き続けています。誰かの役に立っている(?)と信じて。

 

「今日できることを明日にのばすな」という言葉があります。現役の頃は、「焦らない」という意味で、「今日できることは明日も出来る」と、意識的に少し間をおいて行動することもありました。さすがにそうは言っていられない年齢になりました。実感として確実に体力は落ちてきていますし、健康寿命を意識するこの頃です。

最近いい言葉を聞きました。
「今、この瞬間が自分のこれからの人生で一番若い」

 

先のことは分かりませんが、一つだけ真実があるとすれば、「今が一番若い」です。出来ること、したいと思ったことは「今やる」、ためらわずにやる、それを心がけています。
Today is the first day of the rest of your life.

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