140.それぞれの春 その2 新しい職場で働かれる方へ

一昔前のように新卒から定年まで1つの会社で働くという時代ではないですし、仕事のスタイルも、特にコロナ禍前後で大きく変化しましたが、それでもこの春に新社会人になったり新たな会社や職場で仕事を始めたりする人は多いことでしょう。

 

これまでも新入社員や若手社員、会社で研究をする人たちへの助言をいくどか書きました。今回のメッセージは、その重要性を認識していなくて、私が後悔していることになります。

 

一つは、早いうちにその会社の歴史を知っておきましょう、ということです。大きな会社、いろいろな事業を展開している会社であればあるほど、その歴史を知ることは大切です。どういう経緯で創業し、なぜこの領域のビジネスを始めたのか、どのような危機があり、それをどのように切り抜けてきたのかをよく知っておくということです。これは会社の風土を知ることになりますし、また自分やその組織のポジションを俯瞰的に見ることができるようになります。

 

もう一つは、職場(グループ)の中だけではなく、社内にどういう人がいるかを、こちらも出来るだけ早く知っておきましょう。それぞれの業務のデシジョンをしている人は誰か、○○の領域で専門性の高い人は誰か、それらの人のキャリアはどういうものであったか、学閥、社内閥は(?)などなど。もちろんチャンスがあれば、その人に会って自分なりによく観察することも大切です。その時は先入観を捨てて、1対1の人間として接しましょう。

 

これらのことを若いうち、早いうちにしておけば、ずいぶんと働きやすくなるでしょう。「若いうちに」と書きましたが、そういう歴史を知る、人を知る習慣を早くから身につけておくことが常に大切と意味でもあります。さらにこの延長線上で、関係のある他社さんのことも勉強しましょう。

 

社会は連続的なものですし、リアルなつながりが大切です。これらは価値のあるつながりをもつための予備知識として重要な2つのポイントです。

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