124. 12月3日はLCの日
「今日は○○の日」という話題をときどき耳にします。
12月3日は「LCの日」となっていて、これはアルファベットでLは12番目、Cは3番目ということから東京理科大学名誉教授の中村洋先生が命名したものです。LCとはなんだ?ということですが、液体クロマトグラフィー(Liquid Chromatography)の略で、これは研究、検査、品質管理などに不可欠な分析方法でありその装置です。
さて、私が所属している分析化学会の中に液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会という勉強会があり、その懇談会発足50周年記念大会がLCの日であらう12月3日に開催されました。
30年以上その会員であったということで、私は当日永年会員として表彰されました。会費が安いのと仕事の関係で足抜け?できない諸事情が継続してきた理由ですが、記念の楯をいただき、家に飾ってあります。
「足抜けできない」と書きましたが、この懇談会は私が外部との接点をもつきっかけを与えてくれました。分析メーカーやさまざまな業界のユーザーの集まりで、頻繁に例会が開催され、それに参加することで多くの方と知り合うことが出来、良くも悪くもそれでだんだんと名前が知られてきました。結果として、仕事がしやすくなったのはまぎれもない事実です。
また、外部活動は他流試合の場でもあります。外に出なければ自分たちの実力というか立ち位置がわかりません。できれば、発表しましょう。会社の研究はなかなか外部発表出来ないと言われるかもしれませんが、そのネタをつくるのは上司の腕の見せどころです。参加するだけでなく、やはり発表すれば、その後の得られるものは何倍も違います。
国内だけでもたくさんの学会や研究会があり、関係のありそうなものにすべての会員になるわけにいきません。しかし、1つか2つでも自分の軸となるものを選んで、そこには顔を出し続けることは、研究生活やその業界で力をつけていくためには大切のように思います。