分析化学Tips
(20)いまさら聞けない「分離度」

  分離度は、文字通り隣接するピーク間の分離の尺度です。  図1の様にパラメーターを設定したとき、式1或いは式2から得られる値と定義されています。      ピーク形状をガウス分布とした場合、ピーク幅 […]

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分析化学Tips
(19)いまさら聞けない「シンメトリー係数を改善する方法」

   ここでは、テーリング、リーディングの原因と代表的な改善方法について、箇条書きで説明します。    1.テーリング  1)逆相HPLCで塩基性化合物を測定するときにおこるテーリング  これは、残存シラノール基と塩基性 […]

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コラム
77.能登半島地震で思ったこと

 2024年1月1日、元日の能登半島地震には大変驚きました。川崎でも長い時間揺れを感じましたので、どこか遠くで大きな地震があったのではと思いすぐにテレビをつけました。地震は、季節に関係なくやってくることを改めて実感しまし […]

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分析化学Tips
(18)いまさら聞けない「シンメトリー係数」

シンメトリー係数S(symmetry factor) は、クロマトグラム上のピークの対称性の度合いを示す係数で、式1によって求められます。    -(1)  ここで、W0.05hは、ピークのベースラインからピーク高さの1 […]

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分析化学Tips
(17)いまさら聞けない質量分析の「デコンボリューション」

 タンパク質をESI-MSで正イオン測定をすると、図のようなプロトン付加多価イオンが観測されます。最初はびっくりですが、デコンボリューションという操作をすれば、タンパク質の分子量が得られます。  デコンボリューションとは […]

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コラム
76. なぜ企業は検査不正をしてしまうのか

 朝日新聞(2023年11月16日)に、エデュカ代表_吉久寛さんへの取材記事、『明日へのLesson:実験での「うそ」なぜいけないか 東京大学入試問題から』が掲載されていました。  https://digital.asa […]

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分析化学Tips
(16)いまさら聞けない「理論段相当高さとvan Deemterの式」

まず、前回((15)いまさら聞けない「理論段数」)の復習から。    クロマトグラフィーのピークは、理論段数が大きいほどシャープとなる。 理論段数はカラム内の仮想的な理論段の総数なので、カラムの長さに比例する。 […]

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分析化学Tips
(15)いまさら聞けない「理論段数」

左右対称でシャープなピーク、美しいですよね。それを見ただけでクロマトグラムの質がわかります。  シャープなピークが得るためには、理論段数(theoretical plate number、N)の高いカラムが大切なことは誰 […]

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コラム
75.講演の前に私が練習していること

 若い頃、社内の発表会や学会での講演が予定されていると、何日も前からとても緊張する人でした。信じられないかもしれませんが、原稿を作って読むことすらしていました。  著名な先生などが自分の発表の直前まで、スライドを入れ替え […]

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分析化学Tips
(14)いまさら聞けない「ガウス分布」

クロマトグラフィーでは、「ピークがガウス分布と仮定する」という表現をよくします。ガウス分布、なんとなくわかります。図のような左右対称の山の曲線ですよね。    ガウス分布とは、統計を理解する上で大切な確率分布で、正規分布 […]

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