16．部長の仕事　ビジョンを示そう

　組織の長、例えば部長になったら部下にミッションとビジョンを示すことが、最初で最も大事の仕事の一つと私は考えています。

　ミッションは比較的簡単につくれます。
これまでの組織のミッションを踏襲するのがいいでしょう。
また会社の理念やミッションに沿ってアレンジするのも良いと思います。

　難しいのは、ビジョンです。

　組織の価値を明確にして、このような未来を創るために自分たちは存在しているのだと表すことです。
簡単に言えば、自分はこの組織を通じてこういう社会を作りたい、と部下に宣言することです。
もちろんそのビジョンは自分の上司たる経営層にも理解されなければなりません。

　ですから、理想社会ではなく、実現しそうだと思えるものであることが大切です。
部下がそのビジョンに賛同してくれる、或いはビジョンのこの部分なら自分も貢献できると部下に思ってもらわなければなりません。

　言葉も大切ですが、わかりやすくできればスケッチのような形で示すのが良いでしょう。
私は「アミノ酸と分析がつくる健康社会」というビジョンを1枚のスライドに表したことがあります。

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