19.聞き手は誰かを意識する 

 プレゼンをするとき、対象が誰かをよく考えて話を組み立てなければなりません。 

研究について発表する場合、相手が経営陣かグループリーダーか或いは部下なのか、はたまた大学の先生なのか、同じ内容であっても、焦点の絞り方、話し方をそれぞれ変える必要があります。
相手が絞れない場合は、その中の最上位者を意識します。 

 例えば、経営陣の興味は、将来性、事業規模、商品化までの時間(コスト)。すぐれた可能性を秘めた研究であればあるほど、中身(すごさ)を理解してもらうことは難しいでしょう。煙に巻くつもりで詳しく内容を話しても結構ですが、こちらが炎上して終わることは必須です。 

 私は部下に対して、対象がどういう人達か、興味はどこにあるかをアドバイスしました。お偉方にプレゼンする人には、「相手は、自分の主張をはっきり言う(「生意気な」ともいう)文系の高校生だと思え」と言ってきました。 

 聞く相手が誰か、つまり『このプレゼンの対象者はだれか』を意識することが、プレゼンを成功させる一つの鍵です。
 同じ資料の使い回してはもっての外です。毎回、相手にレベルとその相手に伝えたいことを吟味し、ストーリーを組み立てて、資料を丁寧に作り直す(形を整える)ことが重要です。 

今回のプレゼン、対象者は誰ですか?

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