56. 囲碁、将棋、麻雀

 先日、囲碁の本因坊戦というタイトル戦が終了して、国民栄誉賞も受賞された井山本因坊が一力遼棋聖に12連覇を阻まれました。囲碁は本因坊が宗家で、それを冠としたタイトルが最上位なのかと思っていましたが、現在は(もしかしたらずいぶん前から)、タイトル戦の賞金額で格付けがされていて、本因坊は最上位ではないとのことですが、それでも本因坊は、棋聖、名人と並び大三冠と言われるビッグタイトルです。 

 しかし、その本因坊戦は某新聞社の主催なのだが、採算性の問題か、今期を最後に規模が縮小されるそうで、格付けも下がるとのことで、とても驚きました。 

 

 私は、趣味に、観る碁・将棋・麻雀と書こうと思うほど、これらをYouTubeやAbemaTVで観ています。最近、将棋や麻雀はマスコミにずいぶんと取り上げられていますが、囲碁は本因坊戦の状況を見てもわかるように、人気があるようにはとても思えません。 

 

 将棋は、一人のスーパースターの功績が大きいですよね。将棋のルールを知らない人も藤井聡太名人の名前を知っていますし、彼の対局ごとにニュースになります。だからスポンサーもつきます。 

 

  麻雀は、私の世代は麻雀放浪記のイメージで、実際、寮の一室で講義をサボり或いは徹夜で卓を囲む不健康で暗いものでした。そのイメージを一新させたのが現在はMリーグで、AbemaTVで連日放映されています。視聴者の視点にたったルールだし、対局者はもちろん、司会、解説、インタビュアーが一体となってつまり麻雀業界全体で、盛り上げようとしているのがよくわかります。さすが藤田晋氏はすごい。さらにプロ雀士がそれぞれ個性的で、といって暗いイメージではなく、麻雀やそれ以外も情報発信をしています。麻雀界全体のビジネス戦略として、今は成功しています。 

 

  さて、囲碁はどうでしょう。もともと白黒しかない地味なゲームですが、世界的な競技でネット対局もさかんです。残念なことに現在は、中国、韓国の人たちが強いのですが、国内でも特に強い3人(井山、一力、芝野プロ)がしのぎを削っていて、私としてはおもしろい状況と思っているのですが、なぜか一般受けはしていません。 

 

囲碁業界にも、ビジネス的なセンスが必要な時期になっています。 

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