57.科学的安全と社会的安心

今回は、東電のALPS処理水の海洋放出のニュースをみて感じたことを書きます。 

 

 私はその分野の専門家ではないので、正確にはわかりませんが、科学的には人にも生態系にも問題のないレベルでの放出のように思えます。科学者の端くれとしては、賛成です。 

 

 しかし、政治家が或いは為政者が、「科学」という言葉を強調することに対して好意的にはなれません。「科学」、「専門性」、「透明性」と政治家が言えば言うほど、なぜか信用が出来なくなります。 

 

 これまで、政治家は科学を都合のいいように利用したり、利用しなかったりしてきました。つまり、科学的根拠のいいところを切り取ったり、或いは悪い側面だけを恣意的に強調したりしてきました。コロナ禍の「専門家」の意見もいいように利用され、そして切り捨てられてきたのは記憶に新しいところです。この点では、一部マスコミのほうがもっと恣意的、扇動的かもしれません。 

 

「科学的安全」と「社会的安心」は、本来イコールであるべきですが、現実は異なります。 

 

 政治家は会合の時の弁当や宴席では、今後、かならず福島から水揚げされた魚を食することをノルマにするくらいでなければ、社会的安心は得られません。 

 

「現時点」で放出するものに関しては問題のないレベルなのでしょう。今後、常にモニタリングして公表するようですが、仮にどのような結果が出ても隠蔽や改ざんしないことをお願いしたいものです。

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