107. 酷暑と向き合う
「暑い日に暑い暑いと言っても涼しくなるわけではない、かえって聞いている人を不愉快にするだけだ」と言われて育てられ、それも一理あると思ってきたので、あまり人前では暑いとは言わない人なのですが、去年・今年の暑さは異常です。
暑さの基準が35度を上回るかどうかになってしまっています。キリのいい数字の気温で夏日、真夏日、猛暑日と定義されていますが、もう一段階、生理的な観点で、例えば37度か38度を超えた日を定義する用語を作ったほうがいいように考えています。
そんな中、夏の高校野球が始まりました。
暑さ対策として、今年から午前と夕方の2部制になったと聞いていましたが、開幕から3日間だけのようです。お盆休み期間は通常「営業」です。7イニング制が検討されるとの報道もありました。高校球児の健康(安全)を守るリスク管理の観点なのでしょうが、「高校野球」、「夏」、「甲子園」の組合せは不変という前提があるようで、さらに球児の汗、涙、そして応援という美学?が重んじられています。しかしこれらを少し脇において、ドラスティックな改革が必要でしょうし、真夏の日中におこなわれるスポーツ、イベントに共通する議論かと思います。
血気盛んな若者よりも年長者(高齢者)は、もっと危険です。 周りの心配をよそに、生活の習慣や固定観念を変えられず、野放し状態です。
網戸からの自然の風が心地よい、日に当たる、汗をかくのは身体によい・・・もうそんな夏は過去のものです。店がすいているのは昼前後という迷信があるのか、太陽が一番高い時間帯に出歩いているお年寄りのなんと多いことか。
みなさん、気をつけましょう。
私の経験では、一度熱中症になると、ひと夏、体力は回復しませんよ。