134.早咲きの桜
今年も桜の話題を一席。
浅学の私は、最近まで桜はソメイヨシノと早咲きの河津桜のほぼ2種類だと思っていました。2月になると小田急線には河津桜観光の吊り広告があふれていて、一度は河津町に行きたいものだと思っていました。
数年前の2月中旬、熱海でタクシーから満開を過ぎた桜が見えたので運転手さんに「河津桜ですか?」と聞いたら、「熱海桜です」と少しむっとして訂正されました。
今年の1月末に友人と土肥温泉に出かけました。江戸時代は佐渡金山に次ぐ産出量をほこった土肥金山と温泉が有名ですが、着いたら2月11日まで「第10回土肥桜まつり」とのことでした。
土肥桜?
『静岡の桜といえば、例年2月に見頃を迎える河津桜が有名だが、その河津桜よりも早咲きの桜が西伊豆の「土肥桜(といざくら)」だ。桜としては、日本で最も早咲きの品種と言われている。 』という案内があります。 今年は桜まつりの期間中に満開になるのだろうかと心配になる程でしたが、松原公園の観光案内所の横にあった土肥桜は5分咲き程度、少し濃いピンクの花がきれいでした。
土肥、河津、熱海と伊豆半島には早咲きの桜の名所が数多くあるようです。
(伊豆桜スポット総合案内、https://izu-sakura.com/)
土肥桜の説明をさらに引用すると、「土肥桜(紅種)は、木によって「濃いピンクの紅種」と「薄いピンクの白種」の2種類があり、紅種は2007年(平成19年)に「伊豆土肥」として品種登録されました。一見河津桜と似ていますが、河津桜よりも開花が少し早く、花弁の付け根の重なり方が異なっています。伊豆の土肥以外ではほとんどみることができない珍しい桜でもあります。」
また「熱海桜」はインド原産の寒桜の一種で、明治4年頃熱海にもたらされたものとあります。
今回調べるまで、土肥に咲いている河津桜が土肥桜、熱海に咲いている河津桜が熱海桜と思っていました。
地元の方には大変失礼しました。
早咲きの桜を検索していたところ、我が家の最寄り駅小田急線生田駅の近くに「生田河津桜並木」があるのを見つけて驚きました。五反田川に沿って100mくらいの桜並木があり、確かに毎年3月上旬に満開になっているのですが、それが河津桜だったとは・・・ 。灯台下暗しでした。
さきほど確認してきましたが、この寒さにも関わらず既に開花している枝もありましたよ。

土肥桜1

土肥桜2
松原公園の土肥桜(2025年1月29日)

生田桜並木通り1

生田河津桜並木2
生田河津桜並木(2025年2月22日)