161.名刺

 名刺交換のとき、すぐに所属や肩書に目がいってしまいます。研究関係だとPh.D.かどうかをチェックします。それが名刺交換をした相手を知る行為で、その方と今後仕事上の関係をもつ上では大切な要素なのですが、あまりいい習性とはいえません。 

 

会社人だった頃の名刺は「おしきせ」のデザインでした。 今は自分でデザインを考えています。 

 あまり社会との接点がない生活になってしまっていると感じていますが、毎年この時期に発注をかけます。つまり1年で約100枚、名刺交換をしていることになります。 

 実は毎年デザインを変えています。 

 

 最初は、とにかく活動を続けるために名刺が必要だろうし、フリーランスとしての所属を早く認知してもらわなければならないと考えて、柄の入った派手なものをつくりました。 いい歳をしてそれはないだろうと考え直し、翌年はおとなしいデザインにしました。 

 

 ホームページのURLを入れていましたが、思いついてQRコードを加えてみました。 しかし「エーエス フロンティアーズ」という屋号は全く普及しません。結局のところ、私は「元味の素株式会社」の宮野さん、昔の名前で出ています♫なのです。 

 

 いっそのこと、名刺を持たないのが潔いのではと思いましたが、踏ん切りがつかず、また名刺を発注する時期になりました。 

 

 今年の作成方針は、肩書や所属に関係なく、自分のやっていること、やろうとしていることをアピールする名刺です。 

 例えば、ホームページにある「企業の最先端の分析を担ってきた経験と豊富な人脈で、分析技術で困っている方々をサポートします」 

これはちょっと長い。 

「分析技術をトリガーにして新しい社会価値を創造しよう」 

 講演でよく使っているフレーズです。そのために、「私は皆さんをつなぐ人」として活動していますと、発信しています。 

 

「私のしていること、できること」を名刺で伝えていきたいと考えています。 

 

 

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