169. 相手をポジティブにするひと言

 

 以前から通っている病院では、定期的に管理栄養士さんから生活習慣病の指導があります。
前回は3月だったと思うのですが、体重がずいぶんと増えていました。

「夜中に目が覚めると菓子パン食べてしまいます」と白状すると、
「自覚症状があるものから止めていきましょうね」とやさしく言われました。

なにか目からうろこでした。 

 その一言で一念発起、その習慣?を止め、家から菓子類をなくしました。
そして、体重を朝晩測り、フィットネス再開などを始めると、みるみる体重が減っていきました。
 


そうなったらなったで、自分も医者も心配になり、胃と大腸の内視鏡をしてみたり、CTをとってみたりしましたが異常なし。
病院に貢献する「いいカモ」ですが、血圧も下がりクスリを一端止めることになりました。健康的に痩せたということにしておきましょう。
 

「もっと野菜をとれ」「間食するな」というキツメの指導が多い中、私が受け入れやすい一言をかけてくれた栄養士さんのおかげです。 

 

それはそれとして、久しぶりに会う方の反応がおもしろい。 

「痩せましたね」とストレートに言う人も多いですが、年寄りにはそれが禁句だと認識のある人は、
「お変わりありませんか?」
「お元気そうですね?」 

再会した直後にそれを言われると、その裏を考えて、それもまた気になります。 

「変わったように見えるのか・・・」
「元気そうには見えないのか・・・」

 

私も先輩方にそういう言葉をかけてきました。反省・・・ 


久しぶりにマッサージに行ったところ、担当してくれるベテランさんが開口一番

「ずいぶん、すっきりしましたね」 

これは、素直に受け入れられる言葉でした。さすがプロ、いい言葉を選びます。 

 

 同じ状況であっても言葉遣い一つで相手を前向きにさせたり、ネガティブにさせたりするということを改めて感じました。


 大丈夫そうでない人に「大丈夫?」とついつい尋ねがちですが、これはNGだと思います。
たとえば、「つらいかな。私も似たような経験あるんだよね」と共感を示して、少しでも相手に安心を与える言葉をかけることが大切ですよね。 

 

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