69.低山ハイキングと大磯

山登りがブームだそうですが、私も数か月に一回ですが低山ハイキングをしています。以前から親しくしている方に誘っていただいたのがきっかけで、いつもその方と二人で行きます。 

最初に大山、その後金時山、香貫山、鎌倉アルプス、小仏峠~高尾山など。結果的に最初の大山が一番ハードでした。
だんだんとより低い山へとシフトしています。  

低山といっても、危険が潜んでいるとよくいわれます。 

この夏、近隣の標高200m程度の低山(どことは書きませんが・・・)を尾根伝いに歩きました。WEBで調べ、地図も用意していたのですが、登山道が地図よりも細く且つたくさんあり、木が生い茂っていたり倒木がそのままだったりしていて歩きにくく、さらに標識が手書きだったり、かすれていたり、曲がったりしていました。その結果、道に迷い、スマホがつながらず、人もいません。滑落しそうな場所もありました。 

人を入れるからには、特に低山であれば、ハイキング気分で出かける人もいるわけで、地方自治体で、(それぞれの予算もあるのでしょうけれど、)もう少し整備してもらいたいものです。 

余談ながら、そのとき私は熱中症にもなり、最悪でした。無事に街に戻ることが出来ましたが、同行した方に迷惑をかけましたし、ハイキングそのものがトラウマになりかけていました。  

 さて、そのようなこともあり、かなり逡巡したのですが、勇気を出して(!?)、先日、大磯にある高麗山~八俵山~湘南平に出かけました。大磯は海のイメージですが、北側には小さな山があります。 

実際は、前述とは真逆のとても整備されたハイキングコースでした。もちろん、多少の岩場がありましたが、案内もわかりやすく、トラウマ解消にはとてもよいところでした。 

 高麗山、「こうらいさん」と読むのかと思ったら、「こまやま」だそうで、標高168m、高句麗からの渡来人が相模湾から大磯の海岸へ上陸する際の目標にしたことが山名の由来だそうです。入山口には高来神社(これも「こうらい神社」ではなく「こま神社」とよぶ)があります。湘南平は自動車でも行けます。残念ながら富士山は雲に隠れていましたが、大島や遠くには房総半島がかすんでましたが観ることができました。 

下山すると、松並木の美しい国道一号線があり(歩いたのは初めてでした)、明治記念大磯別邸(大隈重信と陸奥宗光の別荘)や旧島崎藤村邸にも寄りました。明治の元勲らの大別荘と文豪の質素な家が対照的でしたが、歴史に触れることが出来ました。 

 最初に立ち寄った観光案内所でも感じたのですが、係の方や出会った方が親切というか親しみがもてる人ばかりで、大磯でとてもよい一日を過ごすことが出来ました。 

 大磯町に感謝。 

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