(44)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ① ヒトの身体にはどのくらいのアミノ酸があるのか
人の身体の約20 %を占めるタンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されています。 つまり身体の約20 %、水分を除く約半分がアミノ酸です。 人は1日に約70 gのアミノ酸を摂取します。また1日に約180 gのタンパ […]
(43)シリーズ 「血液中のアミノ酸測定の標準化」の開始にあたって
血液中のアミノ酸濃度は、臨床検査では「アミノ酸分画」といわれます。 先天的アミノ酸代謝異常症の診断、肝機能不全の重症度判定や治療の指標、栄養状態不良の患者の病態把握などに有効で、これらには健康保険が適用されています。 […]
(42)続・検査で用いる統計 ③なぜオッズを使うのか(その2)
なぜオッズという概念が重要か? そのもう一つの理由は、母集団の大きさでリスク比は変化してしまうが、オッズ比は変化しないからです。 リスクとリスク比の説明で下の表を出しました。 少し極端な例で恐縮ですが、がんの患者 […]
(41)続・検査で用いる統計 ③なぜオッズを使うのか(その1)
オッズ比もリスク比も、医学や薬学で二つの変数間のリスクを比較するときに使われる指標です。 オッズがなぜ重要なのか、私が理解している2つのことを説明しておきます。 〇 オッズは「ロジスティック回帰分析」の変数である。 〇 […]
88.サプリメント:製造者が守ること、消費者が考えるべきこと
連日、紅麹での健康被害の報道がされています。 本日は4月5日で、本コラムの掲載が4月8日ですので、この期間に新たな進展があるかもしれませんが、小林製薬の紅麹サプリを服用したことが原因で、腎機能などの異常が発生したことは間 […]
(40)続・検査で用いる統計 ②リスクとリスク比
「喫煙者のがん発症リスク」という表現をよく目にします。前回説明したオッズとはどう違うのでしょうか?続・検査で用いる統計 ②リスクとリスク比リスクとリスク比(risk ratio, RR)は以下のように定義さ […]
(39) 続・検査で用いる統計 ①オッズとオッズ比
統計で用いるオッズはギャンブル用語(?)とはずいぶん意味合いが異なります。 オッズとは、ある事象が起きる確率pとその事象が起きない確率(1 − p)との比で、ある事象の起こりやすさを表す指標です。 〇 オッズ=p […]
(38)検査で用いる統計 ⑦カットオフ値とその決め方(後編)
前回、カットオフ値は、検査の目的やその判定が与えるさまざまな効果・影響を考えて設定されると書きました。 ここでは、ROC曲線からカットオフ値を決める「理論的な方法」を二つ紹介します。 ① 左上隅からの距 […]