2024年1月
(21)いまさら聞けない「分離度を改善させる有効な方法」
ここでは、分離度を効率よく改善する方法について、理論段数、保持係数、分離係数のパラメータに着目して解説していきたいと思います。 分離度(R)と理論段数(N)、保持係数(k)及び分離係数(α)との間には、式1の関係が […]
78.言語化について私が経験してきたこと
言語化力、言語化能力が現在のビジネスシーンのキーワードの一つのようです。 Googleの生成AIによれば、「言語化能力とは、自分の考えや思い・感じていることを自分以外の誰かに伝える能力です。言葉にする力とも呼ばれ、 […]
(20)いまさら聞けない「分離度」
分離度は、文字通り隣接するピーク間の分離の尺度です。 図1の様にパラメーターを設定したとき、式1或いは式2から得られる値と定義されています。 ピーク形状をガウス分布とした場合、ピーク幅 […]
(19)いまさら聞けない「シンメトリー係数を改善する方法」
ここでは、テーリング、リーディングの原因と代表的な改善方法について、箇条書きで説明します。 1.テーリング 1)逆相HPLCで塩基性化合物を測定するときにおこるテーリング これは、残存シラノール基と塩基性 […]
77.能登半島地震で思ったこと
2024年1月1日、元日の能登半島地震には大変驚きました。川崎でも長い時間揺れを感じましたので、どこか遠くで大きな地震があったのではと思いすぐにテレビをつけました。地震は、季節に関係なくやってくることを改めて実感しまし […]
(18)いまさら聞けない「シンメトリー係数」
シンメトリー係数S(symmetry factor) は、クロマトグラム上のピークの対称性の度合いを示す係数で、式1によって求められます。 -(1) ここで、W0.05hは、ピークのベースラインからピーク高さの1 […]
(17)いまさら聞けない質量分析の「デコンボリューション」
タンパク質をESI-MSで正イオン測定をすると、図のようなプロトン付加多価イオンが観測されます。最初はびっくりですが、デコンボリューションという操作をすれば、タンパク質の分子量が得られます。 デコンボリューションとは […]
76. なぜ企業は検査不正をしてしまうのか
朝日新聞(2023年11月16日)に、エデュカ代表_吉久寛さんへの取材記事、『明日へのLesson:実験での「うそ」なぜいけないか 東京大学入試問題から』が掲載されていました。 https://digital.asa […]
(16)いまさら聞けない「理論段相当高さとvan Deemterの式」
まず、前回((15)いまさら聞けない「理論段数」)の復習から。 クロマトグラフィーのピークは、理論段数が大きいほどシャープとなる。 理論段数はカラム内の仮想的な理論段の総数なので、カラムの長さに比例する。 […]
(15)いまさら聞けない「理論段数」
左右対称でシャープなピーク、美しいですよね。それを見ただけでクロマトグラムの質がわかります。 シャープなピークが得るためには、理論段数(theoretical plate number、N)の高いカラムが大切なことは誰 […]