(34)検査で用いる統計 ⑤用語の整理
ここまでいくつもの指標が出てきましたので、整理しておきましょう。
感度=A/(A+C)=真陽性率
病気Xの人の中で、検査で陽性になった人の割合。陽性の尤度になります。
特異度=D/(B+D)=真陰性率
病気Xでない人の中で、検査で陰性になった人の割合。陰性の尤度になります。
陽性的中率=A/(A+B)
検査で陽性になった人の中で実際に病気Xである人の割合
陰性的中率=D/(C+D)
検査で陰性になった人の中で病気Xでない人の割合
偽陽性率=B/(B+D)=1-特異度
病気Xでない人の中で、検査で陽性になってしまった人の割合
偽陰性率=C/(A+C)=1-感度
実際には病気Xであるのに、検査で陰性になってしまった人の割合
陽性尤度比= [A/(A+C)]/[B/(B+D) ] =感度/[1-特異度] =真陽性率/偽陽性率
検査結果が陽性の人の中で、実際に病気Xの人がそうでない人に対して、どの程度陽性になりやすいかを表した量。感度(真陽性率)を1-特異度(偽陽性率)で割ることで算出できます。
陰性尤度比=[C/(A+C) ]/[D/(B+D) ] = [1-感度]/特異度=偽陰性率/真陰性率
検査結果が陰性の人の中で、実際に病気Xの人がそうでない人に対して、どの程度陰性になりやすいかを表した量。1-感度(偽陰性率)を特異度(真陰性率)で割ることで算出できます。