93. 追悼 佐々木常夫さん

本日(5月8日)、新聞に小さな訃報記事を見つけました。 

佐々木常夫さん(ささき・つねお=元東レ経営研究所社長)4月28日、尿管がんで死去、79歳。通夜、葬儀は近親者で営む予定。

会社員として出世を目指しつつ、うつ病の妻や自閉症の長男ら家族に向き合った体験を記した「ビッグツリー」がベストセラーになり、ワーク・ライフ・バランスの実践者として知られた。(朝日新聞5月8日朝刊記事転載) 

佐々木常夫さんは、訃報記事にもあるように、ワーク・ライフ・バランスの先駆的実践者です。そして、中間管理職をターゲットにした優れた上司論、マネージメント論、リーダーシップ論の名手であり、著作をたくさん残されています。 

私も何冊も読んだのですが、書棚からすぐにみつけられたのは、「会社で生きることを決めた君へ」(写真)です。

これは次の5つの章、全部で31のメッセージで構成されています。 

1.会社で生きる君へ
2.仕事のプロになる
3.信頼される上司であるために
4.強いチームをつくる
5.自分を高める 

他にも、「そうか君は課長になったのか」や「働く君に贈る25の言葉」などが有名で、私も読んだ記憶があるのですが、誰かにあげてしまったのかもしれません。

佐々木さんの文章はとても「やさしい」のが特徴です。平易で親近感があるという意味もありますし、写真の笑顔からわかるように、その人柄がにじみ出ている「心温まる」文章という意味でもあります。 

実際にお会いしてお話をしてみたかった、そういう発想に至らなかったことを、この瞬間、後悔しています。 

 実は、このホームページは、佐々木常夫さんのWEBサイトを参考にしています。
https://sasakitsuneo.jp/ 

そして、毎週(ノルマのように)更新しているコラムは、佐々木常夫さんを意識して、上司論、マネージメント論、リーダーシップ論を研究者、技術者視点で書いて、自分の経験を伝えたいという思いが発端でした。

彼の珠玉のコラム・メッセージには及ぶべくもないが、そのきっかけを与えてくれた佐々木常夫さんに感謝とご冥福を心からお祈りする次第です。 

To you who decided to live in the company

 

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