125. 突然ですが、「篤姫」の話

 今でもサザエさん症候群という言葉はあるのでしょうか。日曜日の夕方に放送されるサザエさんが終わると月曜日の仕事や学校を意識し始め、不安や憂鬱な気分になってしまう現象のことです。 

私の場合は大河ドラマ症候群で、それが終わる8時45分から気持ちは月曜日になります。処理できるメールなどは片付けておこうと端末を開くと、同じ思いの同僚から瞬時に返信がきて驚いたこともしばしばありました。 

 

さて、今年の大河ドラマも終わりました。 

紫式部(吉高由里子さん)と藤原道長(柄本佑さん)を主人公にした摂関政治全盛期の貴族社会を描いた宮中ドラマでした。冒頭の出演者紹介の画面と音楽がとても印象的でした。 

 

「篤姫」という大河ドラマがありました。 

激動の幕末、薩摩藩島津家の1万石の分家に生まれながら、徳川十三代将軍の正室になる篤姫(宮﨑あおいさん)。夫・家定の死後は出家して天璋院となり、自らの信念を貫き、江戸城無血開城に大きな役割を果たした“薩摩おごじょ”の波乱万丈の生涯を描いた。 

とNHKの公式サイト(https://www.nhk.jp/p/ts/1KK14XWN4W/)にありますが、今年BSで再放送されていてこちらも先日最終回を迎えました。 

最終回、明治に入り江戸城大奥から出た天璋院の元に懐かしい人が訪ねてくるという設定です。薩摩からは彼女の母(樋口可南子さん。お美しい・・・)が訪れてきます。母親といっても将軍御台所だった娘に会うことなど徳川幕府の時代ではありえないことでした。 

再会の場で、篤姫は母に感謝を伝えます。 

――― 

私は母上に教わりました。
おのれの役割を果たすこと
一方聞いて沙汰しないこと
そして考えても答えが出なければ感じるままにせよ
その教えを守ってきたからこそ、折々によく道が開けたのだと思っております。

――― 

この境地に達するのはとても難しいことですが、今(2024年)の社会へのメッセージでもあると感じましたので紹介してみました。 

 

 最後に大河ドラマファンとしてNHKの方に一言。大河ドラマはよく視聴率の話題がでますが、あまりそれを気にせず、毎シリーズテレビ史に残るような日本最高の良質のドラマを制作していただければよいと思っています。 

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