分析化学Tips
(57)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑭ 血漿アミノ酸濃度には男女差や年齢で変化するものがある

前回、血漿遊離アミノ酸の基準濃度範囲(正常範囲)を示しました。 説明を省きましたが、除外基準とは①問診、検査値からの除外(慢性疾患、薬物治療)、②アミノ酸濃度の外れ値(異常値;4 x SD以上)からの除外になります。さら […]

続きを読む
コラム
96. 学力とはなんだろう

全国学力調査のテストが行われたという報道がありました。 https://www.nier.go.jp/24chousa/24chousa.htm   新聞にも問題と正答例が掲載されていましたが、中学国語の習字の […]

続きを読む
分析化学Tips
(56)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑬ 初めて正確に求められた血漿アミノ酸の基準濃度範囲

ここまで述べてきたことは「標準化された血漿中アミノ酸分析の手順」です。 標準化には3つの要素がありました。 1)分析装置(UF-Amino Stationと試薬)の性能 2)アミノ酸を身体内と同じ濃度で測定するための試料 […]

続きを読む
分析化学Tips
(55)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑫ 正確な定量に欠かせないSIトレーサブルな混合認証標準液

物質を正確に定量するためには、検量線作成用の標準物質(溶液)に正確な濃度値が保証されていなければなりません。 むかし話ですが、アミノ酸分析用の標準溶液は、「メーカーが独自に」濃度値を保証した混合溶液が供給されていました。 […]

続きを読む
コラム
95.ハラスメント

○○世代という言葉があります。 私の子供たちは、(かわいそうに)「ゆとり世代」です。現在は「Z世代」が社会やビジネスのキーワードのようです。これらは年長者がちょっと理解できない違和感のある「今の若者」につけるレッテルです […]

続きを読む
分析化学Tips
(54)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑪ 内標準には13C, 15Nのラベル体を使う

除タンパク操作のポイントと手順を前回紹介しましたが、ここではプレカラム誘導体化LC/MSによるアミノ酸分析に用いる内標準液について解説します。 正確な定量を行うために、内標準は欠かせません。可能なかぎり、早い段階で添加し […]

続きを読む
分析化学Tips
(53)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑩ 除タンパク操作はこうする!

1.タンパク質変性には、酸を用いるか?有機溶媒を用いるか? 血漿をそのままアミノ酸分析計に供することは出来ません。血漿に含まれるアルブミンなどのタンパク質がカラム分離などに大きな影響を与えるので、除タンパクという前処理を […]

続きを読む
コラム
94.かわさきTEKTEK

退職して通勤とか出張とかがなくなると、1日の歩数が途端に減ります。雨が降ると一歩も家から出ないことすらあります。 現在ウォーキングを促すさまざまな仕組みがありますが、川崎市には「かわさきTEKTEK」というウォーキングア […]

続きを読む
分析化学Tips
(52)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑨ 採血直後からとにかく冷やす!

1.採血後の血液は急冷する 遊離アミノ酸を正しく測定するためには、血液試料の室温放置は厳禁です。 採血直後の血液は37 ℃くらいですから、採血管内でも血液中の代謝酵素は活性状態にあります。例えば、アルギニンはアルギナーゼ […]

続きを読む
分析化学Tips
(51)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑧ 試料が血漿でなければならない理由

1.血清ではいけないのか? 血漿と血清、言葉の響きも見た目もよく似ています。 採血して「室温で放置」すると、体内の止血機序と同じ作用が働き、採血管内で血液が固まって沈殿します。 その沈殿を「血餅」といい、上清の淡黄色の液 […]

続きを読む