95.ハラスメント

○○世代という言葉があります。

私の子供たちは、(かわいそうに)「ゆとり世代」です。現在は「Z世代」が社会やビジネスのキーワードのようです。これらは年長者がちょっと理解できない違和感のある「今の若者」につけるレッテルですが、そのレッテルは一生ついて回ります。

「団塊の世代」というのもありました。私が入社した頃は、まさにその方々が中堅で、ちょっとでも和を乱すような行動をすると、教育的指導をいただきました。反対に私はその世代の方々の考え方が古いだとか不満を感じていた記憶があります。

 

話は変わりますが、〇〇ハラで責任を問われたという報道が毎日のようにみられます。

ハラスメントをした(と訴えられた)側は、信頼関係の上のことで気持ちは分かってくれていると思っていた、自分たちも昔同じ扱いを受けてきたのだから問題ないだろうと思った、自分たちも耐えてきたのだから相手も同じように我慢してくれるはずだ、という言い分のようです。

「昔の常識が今は通用しないのか」と顔をしかめる人たちも多いのではないかと思います。しかし、昔からこのようなことはやってはいけないことであって、常識ではなかったのです。その時代にハラスメントという言葉がなかっただけです。自分たちが不愉快な思いさせる側になってはいけません。

 

昔話ですが、研究生活をしているとアカデミックハラスメント(アカハラ)がありました。「そんなことも知らないのか?(科学の)常識だろう!」という顔をされたことはしばしばです。工場ではパワハラのようなものがありました。上司・部下という関係だけでなく、製造部と検査部とでは、昔は製造部のほうが上だという意識が工場には伝統的にあり、その関係性でパワハラのような光景をときどき目にしました。

私の某上司はとても変わった人で、自分の(ちょっと右寄りの)思想に反するような発言をしないでほしいと評価面接のときに言われてびっくりしました。これは何ハラというのでしょうか。(それで私の評価が下がったということはありませんが。。。)

 

私自身もパワハラを受けたとか圧迫面接されたと通報されて、事情聴取を受けたことがありました。本人としては思いもかけないことでした。事情聴取や周りのヒアリングなどから問題ないとなりました(軽く注意はされた)が、なにがハラスメントの火種になるかわからないという経験をしました。

 

私はすでに一線をひいたような生活をしているので、はなはだ説得性に欠けるのですが、いろいろな経験をしてきての現在の心境は、今日も一日、関わる人たちを不愉快にしないように、たくさんの人に優しくできるように、と心がける姿勢が大切だと思っています。

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