113.相手の話に無言で頷くのはいけません

会社勤務がなくなると、日にちや曜日の感覚が希薄になります。これを書いているのは9月27日ですが、上半期がほぼ終わりだということを、テレビ番組の変化で気づかされます。 

 

 以前も取り上げた朝ドラ「虎に翼」は今朝が最終回でした。 

朝ドラは「時計代わり」と昔は言われていましたが、今回の朝ドラは、帝人事件に始まり原爆裁判、尊属殺違憲など枚挙のいとまがない程の重い問題、現在も続く社会的課題が毎週取り上げられ、これまでとは一味違うものでした。 

 

「めざましテレビ」の三宅正治アナも本日で番組を卒業するとありました。 

大塚範一氏が病気療養のため番組を降板し、競馬やF1のすばらしい実況で有名であったスポーツアナの彼が番組のメインキャスターになったのは、12年半前のことだったそうです。

 年長者の大塚アナを中心とした家族的な雰囲気で人気のあった「めざましテレビ」でしたが、その暖かさを残したまま、自然と三宅アナとその仲間達の番組に変わり、そして続いていったのは、彼のアナウンサー能力と人間力の高さだと思います。 

 

 さて、アナウンサーの能力は、原稿を正しく読むだけでなく、ちょっとした対話力も大切です。

この能力がよくわかるのは天気予報での気象予報士とのやりとりです。いろいろなタイプの人がいますが、気象予報士が説明したことを短く繰り返す、少しだけ言い換えてみるアナウンサーは、とても聞きやすいし好感が持てます。 

一方、説明に対して、無言で頷いているだけの人がたまにいます。これはテレビ的にも一般社会人としてもちょっと問題ありですよね。 

 

 大勢の会議や講演会の中にいて、話し手に対して自分が聞いていることを示すために頷くのは好ましい姿勢です。しかし、1対1のときや明らかに自分に対して話をしている人への無言の相槌はいけません。いわゆる傾聴のテクニックの一つでもありますが、短くオウム返しするのが基本ですよね。 


 私がそのアナウンサーの上司だったらすぐに注意するのですが・・・。早く成長してもらいたいものです。 

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