分析化学Tips
(59)いまさら聞けない「pHとpKa」

いまさらですが、pHの説明から始めます。 IUPACやJISでは、pHを溶液の水素イオンの活量(aH+)で定義しています(式1)。しかし、希薄水溶液の水素イオンの活量係数は1として差し支えないので、水素イオン濃度[H+] […]

続きを読む
コラム
97. 学校の勉強で学ぶべきことは

小学から高校の勉強は、ざっくりと言ってしまえば、生活に必要なことを「正しく理解する」基礎知識、言い換えれば「情報の理解力」を身につけることだと考えています。そのために国語では読解力を学ぶ(つける)ことが最も大切ですし、数 […]

続きを読む
分析化学Tips
(58)シリーズ 「血液中のアミノ酸測定の標準化」の終了にあたって

生体内のアミノ酸情報、特に血漿遊離アミノ酸の濃度やその変化は、身体の「今の」状態を把握できる重要なバイオマーカーとして認知されつつあります。それを活用し健康に有用な情報を人々に提供するためには、科学的エビデンスに基づく精 […]

続きを読む
分析化学Tips
(57)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑭ 血漿アミノ酸濃度には男女差や年齢で変化するものがある

前回、血漿遊離アミノ酸の基準濃度範囲(正常範囲)を示しました。 説明を省きましたが、除外基準とは①問診、検査値からの除外(慢性疾患、薬物治療)、②アミノ酸濃度の外れ値(異常値;4 x SD以上)からの除外になります。さら […]

続きを読む
コラム
96. 学力とはなんだろう

全国学力調査のテストが行われたという報道がありました。 https://www.nier.go.jp/24chousa/24chousa.htm   新聞にも問題と正答例が掲載されていましたが、中学国語の習字の […]

続きを読む
分析化学Tips
(56)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑬ 初めて正確に求められた血漿アミノ酸の基準濃度範囲

ここまで述べてきたことは「標準化された血漿中アミノ酸分析の手順」です。 標準化には3つの要素がありました。 1)分析装置(UF-Amino Stationと試薬)の性能 2)アミノ酸を身体内と同じ濃度で測定するための試料 […]

続きを読む
分析化学Tips
(55)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑫ 正確な定量に欠かせないSIトレーサブルな混合認証標準液

物質を正確に定量するためには、検量線作成用の標準物質(溶液)に正確な濃度値が保証されていなければなりません。 むかし話ですが、アミノ酸分析用の標準溶液は、「メーカーが独自に」濃度値を保証した混合溶液が供給されていました。 […]

続きを読む
コラム
95.ハラスメント

○○世代という言葉があります。 私の子供たちは、(かわいそうに)「ゆとり世代」です。現在は「Z世代」が社会やビジネスのキーワードのようです。これらは年長者がちょっと理解できない違和感のある「今の若者」につけるレッテルです […]

続きを読む
分析化学Tips
(54)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑪ 内標準には13C, 15Nのラベル体を使う

除タンパク操作のポイントと手順を前回紹介しましたが、ここではプレカラム誘導体化LC/MSによるアミノ酸分析に用いる内標準液について解説します。 正確な定量を行うために、内標準は欠かせません。可能なかぎり、早い段階で添加し […]

続きを読む
分析化学Tips
(53)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑩ 除タンパク操作はこうする!

1.タンパク質変性には、酸を用いるか?有機溶媒を用いるか? 血漿をそのままアミノ酸分析計に供することは出来ません。血漿に含まれるアルブミンなどのタンパク質がカラム分離などに大きな影響を与えるので、除タンパクという前処理を […]

続きを読む