分析化学Tips
(16)いまさら聞けない「理論段相当高さとvan Deemterの式」
まず、前回((15)いまさら聞けない「理論段数」)の復習から。 クロマトグラフィーのピークは、理論段数が大きいほどシャープとなる。 理論段数はカラム内の仮想的な理論段の総数なので、カラムの長さに比例する。 […]
(15)いまさら聞けない「理論段数」
左右対称でシャープなピーク、美しいですよね。それを見ただけでクロマトグラムの質がわかります。 シャープなピークが得るためには、理論段数(theoretical plate number、N)の高いカラムが大切なことは誰 […]
(14)いまさら聞けない「ガウス分布」
クロマトグラフィーでは、「ピークがガウス分布と仮定する」という表現をよくします。ガウス分布、なんとなくわかります。図のような左右対称の山の曲線ですよね。 ガウス分布とは、統計を理解する上で大切な確率分布で、正規分布 […]
(13) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ③質量分析と解析
ショットガンプロテオミクスの手順の最後に、ペプチド断片の質量分析とその解析の概要について解説します。 [3] 質量分析 四重極飛行時間(Q-TOF)質量分析計またはキングドントラップ質量分析計(オービトラップ型質量分 […]
(12) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ②分離
今回は、ペプチド断片のHPLCによる分離について、解説します。 [2] HPLC 試料中の微量なタンパク質成分を検出するプロテオーム解析では、ナノHPLC のシステムが多用されています。ナノHPLCでは、内径 0.0 […]
(11) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ①前処理
ショットガンプロテオミクスとは、トリプシンなどの酵素で対象のタンパク質をペプチドに消化し、LC/MS/MSで測定を行い、得られたスペクトルデータをタンパク質のアミノ酸配列データベースで検索し、ペプチドやタンパク質の同定 […]
(10)プロテオーム解析ってなに?
プロテオームとは、一般的には生物試料中の全てのタンパク質のことですが、 それらを解析することをプロテオーム解析或いはプロテオミクスといいます。 プロテオーム解析は、「目的」によって、ノンターゲットプロテオ […]
(09)タンパク質やペプチドのN末端アミノ酸の同定
タンパク質やペプチドのN末端のアミノ酸を同定する方法としてエドマン分解が有名です。 質量分析計やその技術の進歩に伴い、アミノ酸の配列解析が容易となっていますが、ゲノムデータベースのタンパク質は前駆体タンパク質として登録 […]
(08)タンパク質の一次構造解析のための酵素消化
ショットガンプロテオミクスなどでタンパク質のアミノ酸配列の解析(一次構造解析)をする場合、酵素でペプチド結合を切断してペプチド断片を作成し、LC/MSやMS/MSでペプチドを同定していきます。 そのために、 […]
(07)タンパク質のアミノ酸組成を調べる:加水分解
今回は、タンパク質の加水分解について説明します。 タンパク質のアミノ酸組成を調べるためには、ペプチド結合をすべて切断して、アミノ酸一つずつバラバラにします。強酸、高温条件で一昼夜反応させる酸加水分解で、ほ […]