宮野
(33) 検査で用いる統計 ④陽性尤度比を計算してみる
陽性尤度比は、病気の人が健康な人と比べてどのくらい検査結果が陽性となりやすいかを表していました。当然、感度・特異度が高いほど、陽性尤度比が高くなり、陰性尤度比は低くなります。 では、実際に計算してみましょう。 陽性尤度比 […]
84.課題論文の書き方
1.研究報告の要旨 入社当時、研究報告の要旨は以下を簡潔にまとめなさいと指導されました。 ① テーマの目的 ② 背景と問題点(先行技術) ③ 本研究の課題(この報告書の目的) ④ 実施内容 ⑤ 結果 ⑥ […]
(32) 検査に用いられる統計の基礎知識 ③陽性尤度比
ここまで、感度と特異度、陽性的中率を説明してきました。陽性的中率は母集団の分布によって変化することも理解していただけたかと思います。 医療統計の教科書では、次に「陽性尤度比」という用語が出てきます。 「尤度」の読み方が […]
(30)検査で用いる統計 ① 感度と特異度
第1回は「感度」と「特異度」です。 「感度」は分析でよく用いられる言葉です。測定の対象となる物質(群)を検出する能力で、感度がいいことを検出限界、定量限界の値で表現します。 分析の世界では、「特異度」 […]
(29) 「検査で用いる統計」連載を始めるにあたって
日常的に検査キットが使われています。 インフルエンザやコロナの感染は基本的には抗原検査キットによって判定されます。血液検査や尿検査の結果から、このマーカーが陽性だとか、ある病気が疑われるから精密検査を受けなさいとか、 […]
82. 名言あれこれ
今回はいろいろな名言を紹介します。 「人々が欲しいのは1/4インチ・ドリルではない。彼らは1/4インチの穴が欲しいのだ。」 先日、講演会で恥ずかしながら私は初めてこの言葉を聞きました。 マーケティング […]
(28)RとS、DとLの話
有機化学では、不斉炭素をもつる化合物の立体配置をR体、S体で分類しますが、生化学では、不斉炭素をもつアミノ酸をD体、L体で表記します。 R体とS体は、国際純正及び応用化学連合 (International […]
(27)検量線の重み付け
今回は、検量線の重み付けについて解説します。 LC/MS/MSのデータ処理で、「検量線の重み付けとして1/x2や1/xを使用」することがあります。これはどういうことなのでしょうか。 図1のように横軸(x)には、 […]
(26)いまさら聞けない「内標準法」
今回は、内標準法について、少し掘り下げて説明します。 内標準法はLC/MSではよく用いられますが、まず一般的な特徴を列挙しておきましょう。 試料注入量の誤差が補正できる 分析条件が測定値に与える影響が補正できる […]