血漿

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(58)シリーズ 「血液中のアミノ酸測定の標準化」の終了にあたって

生体内のアミノ酸情報、特に血漿遊離アミノ酸の濃度やその変化は、身体の「今の」状態を把握できる重要なバイオマーカーとして認知されつつあります。それを活用し健康に有用な情報を人々に提供するためには、科学的エビデンスに基づく精 […]

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(57)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑭ 血漿アミノ酸濃度には男女差や年齢で変化するものがある

前回、血漿遊離アミノ酸の基準濃度範囲(正常範囲)を示しました。 説明を省きましたが、除外基準とは①問診、検査値からの除外(慢性疾患、薬物治療)、②アミノ酸濃度の外れ値(異常値;4 x SD以上)からの除外になります。さら […]

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(56)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑬ 初めて正確に求められた血漿アミノ酸の基準濃度範囲

ここまで述べてきたことは「標準化された血漿中アミノ酸分析の手順」です。 標準化には3つの要素がありました。 1)分析装置(UF-Amino Stationと試薬)の性能 2)アミノ酸を身体内と同じ濃度で測定するための試料 […]

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(54)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑪ 内標準には13C, 15Nのラベル体を使う

除タンパク操作のポイントと手順を前回紹介しましたが、ここではプレカラム誘導体化LC/MSによるアミノ酸分析に用いる内標準液について解説します。 正確な定量を行うために、内標準は欠かせません。可能なかぎり、早い段階で添加し […]

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(51)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑧ 試料が血漿でなければならない理由

1.血清ではいけないのか? 血漿と血清、言葉の響きも見た目もよく似ています。 採血して「室温で放置」すると、体内の止血機序と同じ作用が働き、採血管内で血液が固まって沈殿します。 その沈殿を「血餅」といい、上清の淡黄色の液 […]

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(50)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑦ 戦いは「いつ採血するか」から始まっている

アミノ酸測定では、いつ採血をしてもよいというわけではありません。 血漿遊離アミノ酸濃度の恒常性は高いのですが、概日リズム(サーカディアンリズム)があることも知られています。アミノ酸の中には、1日の中で約30%も濃度が変動 […]

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(49)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ⑥ 血液中のアミノ酸測定は問題だらけ!?

臨床検査の「アミノ酸分画」では、どの程度のアミノ酸濃度の違いを見ていたのでしょうか? 先天性代謝異常では特定のアミノ酸濃度は明らかに異常値となります。 フィッシャー比は正常値が3~4、疾患の判定基準が1.8以下です。極端 […]

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(46)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ③ なぜ血液(血漿)中のアミノ酸はバイオマーカーとなるのか

 ところで、これまで「血液中の」と書いてきました(シリーズの題名も「血液中のアミノ酸測定の標準化」です)が、私たちが扱う(扱わなければいけない)のは、血液の成分の一つである「血漿(けっしょう)」中のアミノ酸です。  血漿 […]

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(44)シリーズ 血液中のアミノ酸測定の標準化 ① ヒトの身体にはどのくらいのアミノ酸があるのか

人の身体の約20 %を占めるタンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されています。 つまり身体の約20 %、水分を除く約半分がアミノ酸です。    人は1日に約70 gのアミノ酸を摂取します。また1日に約180 gのタンパ […]

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