46.思いが強すぎても伝わらない
聞き手が誰かを意識することはプレゼンで大切だと書いたことがありましたが、それに通じることかもしれません。みなさん、仕事に対して強い情熱をもっているでしょうし、特にあるテーマや案件については並々ならぬ熱意や使命を感じて取り組んでいると思います。
しかし、そうであればあるほど、思いが(熱意が)強すぎては、あなたの考えは相手に伝わりません。
なぜでしょう。
ほとんどの場合、相手はあなたほどそのことについて、意義を感じていません。
重要性が理解できていないという言い方が正しいかもしれません。
つまり、相手はあなたの理解度よりはるかに劣っているので、あなたが本題を熱く語っても真意が伝わらない、空回りしてしまうのです。
極端なことを言えば、あなたがそのテーマや案件について、世界で一番深く考え、高邁な理想を描いているのです。あなたが考え抜いたアイデアや結論は、天空の城のようなもので、他の人には見えない、理解できません。
まず、相手に合わせて、この件に関しては愚かな相手のレベルに降りてあげて、話を始めてあげてください。
大切な案件であるとあなたが思えば思うほど、伝え方の作戦を練るべきです。