77.能登半島地震で思ったこと
2024年1月1日、元日の能登半島地震には大変驚きました。川崎でも長い時間揺れを感じましたので、どこか遠くで大きな地震があったのではと思いすぐにテレビをつけました。地震は、季節に関係なくやってくることを改めて実感しました。
被災された方には、まずは心からお見舞いを申し上げます。
能登半島は地形的な特徴と地震が夕刻に発生したこともあり、初期の状況把握が遅れ、そのため対応・対策が遅れたように思います。救えた命があったかもしれません。
ところで、能登半島北側は地震が最近頻発していたにもかかわらず、どのようなリスクを想定して、緊急用のインフラや避難場所を準備していたのかがとても疑問です。
地震だけでなく、日本では毎年、河川の氾濫、土砂災害などがあり、治水工事をはじめやさまざまな工事が行われていることはもちろん理解しているつもりですが、被災してしまったときの行政の対応は、今回の様子を見る限り不安しかありません。被害を最小限にする施策も大切ですが、被害が発生したときの用意が貧弱すぎます。
地震から2週間以上経過しているのに、なぜ未だに体育館で仕切りのない状態で布団を敷き、そこに座ったり寝たりしていなければならないのでしょうか。簡易トイレが和式で、しゃがむのが困難な高齢者が使えないという映像も見ました。昭和かと思いました。まさかとは思いますが、「戦争中はこんなものではなかったので我慢してください」とでも言わんばかりです?!
また、トップは被災地に真っ先に行くべきです。別にがれきを取り除く手伝いを期待しているわけではありません。現場視察を1時間でもいいからすべきなのです。これも立派な初期対応です。トップが動いている姿勢が大切です。東京にいて防災用に服を着て会議で原稿をよんで指示を出しているだけでは、職務を果たしているとは言えません。
余談ながら、こんなことを書いてきましたが、私自身は災害に関して全くのリスク管理をしていませんでした。今回のことで、反省と少し恐怖を覚えて、防災用リュックを見つけ出しました。(そのレベルです。)
2015年が賞味期限の乾パンや2019年が使用期限の簡易トイレ、変色した絆創膏などがあり、使えそうなものは雨合羽と発電式携帯ラジオくらいでした。「水」が重要そうなので、それだけはまず備蓄しましたが、少し自分事として考えようと思っている次第です。