分析化学Tips
72. 知っておきたい有名なname reaction
今回は、著名な人名反応(name reaction)を4つ紹介します。産業的にも重要な反応ですので、反応機構はともかく、その目的は知っておきたいものです。 Hofmann転位 カルボン酸アミドを臭素及び水酸化ナトリ […]
70.いまさら聞けない「マトリックス効果」
LC/MSのマトリックス効果とは、実試料を分析した場合に分析対象物質の感度がその標準溶液を測定した場合と比較して増大したり減少したりする現象です。 LC/MSでは強度の減少がしばしば観察されますが、マトリックスの影響で感 […]
69.いまさら聞けない「オームの法則」
オームの法則とは、「一様な導線を流れる電流の強さと導線の両端の電位差とは比例し、比例定数を電気抵抗という」で、2点間の電圧V(単位:ボルト、V)、電流I(単位:アンペア、A)抵抗R(単位:オーム、Ω)の間では、式1の関 […]
68.ジペプチド分析⑥ ジペプチド分析の事例とトリペプチド分析
ジペプチドを網羅的に測定する方法は確立されました。 本手法をチーズやワインに適用した結果が下記の文献に示されています。 (陰山直子ら 分析化学 69 173-178(2020) https://doi. […]
67.ジペプチド分析⑤ プレカラム誘導体化ジペプチドのLC/MS/MS測定
前回、PICで誘導体化された全てのジペプチドには共通する特徴的な開裂パターンがあることを紹介しました。 これを利用すれば、(1)特定のジペプチドを選択的に検出できるだけでなく、三連四重極型質量分析計の測 […]
66.ジペプチド分析④ フェニルイソシアネートと反応したジペプチドのマススペクトル
フェニルイソシアネート(PIC)という化合物はアミノ基と反応するので、ジペプチドにはそのN末端と反応します。この反応体(構造は下表をご参照ください)を「PIC-ジペプチド」と名付けることにします。 三連四重極型質量分析計 […]
65.ジペプチド分析③ ジペプチドの分析が簡単ではない理由
前回、ジペプチドの魅力の一端を述べましたが、最後に「ジペプチドのような低分子ペプチドの存在や動態、機能はこれまであまり調べられてこなかった。」と書きました。これは低分子ペプチドをきちんと分析する技術がなかったことが一因と […]
64.ジペプチド分析② ジペプチドの有用性
今回はジペプチドの有用性について紹介したいと思います。 アミノ酸の有用性は維持しつつその物理的性質を改善するため、アミノ酸をジペプチドとして用いる研究が進められています。 グルタミンには腸管保護作用があるた […]
63.ジペプチド分析① ジペプチドとは?
これまでにアミノ酸分析に関してTipsで数多く紹介してきました。 ここでは、アミノ酸が2つ結合したジペプチドの測定について、シリーズで解説していきます。 目次 ① ジペプチドとは? ② ジペプチドの有用性 ③ […]
(62) 問に答えます シリーズ「血液中のアミノ酸測定の標準化」
このシリーズで述べてきた「アミノ酸分析の標準化」について、いくつかご質問をいただきました。 代表的なものに、 「これは、「すべての」アミノ酸について使うことができるのか?」 というものです。 タイトルにもあ […]