分析化学Tips
(18)いまさら聞けない「シンメトリー係数」
シンメトリー係数S(symmetry factor) は、クロマトグラム上のピークの対称性の度合いを示す係数で、式1によって求められます。 -(1) ここで、W0.05hは、ピークのベースラインからピーク高さの1 […]
(17)いまさら聞けない質量分析の「デコンボリューション」
タンパク質をESI-MSで正イオン測定をすると、図のようなプロトン付加多価イオンが観測されます。最初はびっくりですが、デコンボリューションという操作をすれば、タンパク質の分子量が得られます。 デコンボリューションとは […]
(16)いまさら聞けない「理論段相当高さとvan Deemterの式」
まず、前回((15)いまさら聞けない「理論段数」)の復習から。 クロマトグラフィーのピークは、理論段数が大きいほどシャープとなる。 理論段数はカラム内の仮想的な理論段の総数なので、カラムの長さに比例する。 […]
(15)いまさら聞けない「理論段数」
左右対称でシャープなピーク、美しいですよね。それを見ただけでクロマトグラムの質がわかります。 シャープなピークが得るためには、理論段数(theoretical plate number、N)の高いカラムが大切なことは誰 […]
(14)いまさら聞けない「ガウス分布」
クロマトグラフィーでは、「ピークがガウス分布と仮定する」という表現をよくします。ガウス分布、なんとなくわかります。図のような左右対称の山の曲線ですよね。 ガウス分布とは、統計を理解する上で大切な確率分布で、正規分布 […]
(13) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ③質量分析と解析
ショットガンプロテオミクスの手順の最後に、ペプチド断片の質量分析とその解析の概要について解説します。 [3] 質量分析 四重極飛行時間(Q-TOF)質量分析計またはキングドントラップ質量分析計(オービトラップ型質量分 […]
(12) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ②分離
今回は、ペプチド断片のHPLCによる分離について、解説します。 [2] HPLC 試料中の微量なタンパク質成分を検出するプロテオーム解析では、ナノHPLC のシステムが多用されています。ナノHPLCでは、内径 0.0 […]
(11) LC/MS/MSを用いたプロテオーム解析:ショットガンプロテオミクスの手順 ①前処理
ショットガンプロテオミクスとは、トリプシンなどの酵素で対象のタンパク質をペプチドに消化し、LC/MS/MSで測定を行い、得られたスペクトルデータをタンパク質のアミノ酸配列データベースで検索し、ペプチドやタンパク質の同定 […]
(10)プロテオーム解析ってなに?
プロテオームとは、一般的には生物試料中の全てのタンパク質のことですが、 それらを解析することをプロテオーム解析或いはプロテオミクスといいます。 プロテオーム解析は、「目的」によって、ノンターゲットプロテオ […]
(09)タンパク質やペプチドのN末端アミノ酸の同定
タンパク質やペプチドのN末端のアミノ酸を同定する方法としてエドマン分解が有名です。 質量分析計やその技術の進歩に伴い、アミノ酸の配列解析が容易となっていますが、ゲノムデータベースのタンパク質は前駆体タンパク質として登録 […]