27.イノベーションは1人ではおこせない (2)

 研究から事業化を目指す開発に進む段階では、もう一人のキーパーソンが登場します。この方は、イノベーション全体を通じての最重要人物だと思います。 

 この段階では、社内だけではなく社外の方々も関わってきます。前回も書きましたが、テーマが具体化するにつれ、技術的な課題が顕在化するだけでなく、さまざまな軋轢も生じます。そのときに、皆が共有できるような素晴らしいビジョンを語り続ける人が必要です。

 この「語り続ける」ことが肝要です。その人自身、テーマや背景技術に精通していなければなりませんが、なによりも常に前向きで、人を引きつける魅力が必要です。その個性も相まって、皆を「つなぎ続ける」役割を果たしてくれます。  

 さて、事業を具体化させていく段階では、新しい市場を構築する優秀なマーケッターが登場しなければなりません。偏見かもしれませんが、理系(技術系)よりも文系(事務系)が適しているように思います。
当初はこの領域に不案内の人のほうが、テーマの可能性を広げてくれます。その人はテーマや技術に誰よりも関心を持ち、そのファンになってくれるような人でなければなりません。
 

 もちろん、山あり谷ありのテーマの推進にあたってはスポンサー、すなわち経営者の長期的な支援が不可欠です。これは面白い、やり続けるべきだと、シンプルに言い切ってくれる経営トップあるいは経営トップに近い人は、働く人にとって心の支えにもなります。 

 このように、イノベーションはそれぞれの段階で重要な役割を担う人達が集まって成し遂げられるものです。 

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