29.歴史を学ぼう
ときどき、マッサージを受けに行きます。私の担当は大学4年生で、来年度からこの店に勤務する体育会系の男子です。施術を受けながらお話をしますが、「どんな本を読んだらいいですか」と質問をされたことがありました。
まず、自分の仕事に関係するもの、出来るだけ専門性の高い本を読んだほうがいいと答えました。一般向けではないほうがよいという意味で、職業にしていることが客と同じレベルではいけません。
もう一つは、歴史物を読んでみたらとアドバイスしました。自分の好きな時代や好きな人物でよいから、歴史上の人物や史実を元にした小説がよいと思います。最初は漫画でもよいと言いました。
なぜか。歴史は繰り返されるからです。今、世の中で起きていることはだいたい歴史上に類似のことがあります。コロナ禍などまさにそうです。磯田道史氏の「感染症の日本史」を読んで大変驚きました。現在の政策は、繰り返されている歴史をベースに対策がなされていることがよくわかります。
仕事や会社、人間関係でこの場合どうすればよいか、という身近なことも、歴史上の出来事を参考にすることが出来るはずです。ただし、当事者になると、なかなか客観的になれないところも歴史が教えてくれるところでありますが。
彼は三国志の漫画が父親の部屋にあったから、それを読もうと思うと言っていました。きっかけはなんでもよいのです。