分析化学Tips

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(26)いまさら聞けない「内標準法」

今回は、内標準法について、少し掘り下げて説明します。  内標準法はLC/MSではよく用いられますが、まず一般的な特徴を列挙しておきましょう。   試料注入量の誤差が補正できる  分析条件が測定値に与える影響が補正できる  […]

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(25)いまさら聞けない「絶対検量線法、内標準法、標準添加法」

今回は、HPLC法の定量法について紹介します。 HPLC法での定量には、絶対検量線法、内標準法、標準添加法が用いられます。 それぞれの方法について、簡単に説明をしますが、正しい表現が必要な場合は、JISを参考にしてくださ […]

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(24)いまさら聞けない「モノアイソトロピック質量」と「分子量」

 水素、炭素、窒素、酸素の原子量、各同位体の精密質量とその天然存在比を示しました。  モノアイソトピック質量とは、分子を構成する各元素の天然存在比の最大の同位体である主同位体の質量で計算した精密質量(exact mass […]

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(23)ハロゲンを含む化合物の質量スペクトル

今回は、ハロゲンを含む化合物の質量スペクトルについて解説します。  質量スペクトルから、分子量や構造の情報が得られますが、元素ごとに自然界に存在する同位体割合(天然存在比)が異なりますので、同位体存在比率のパターンから化 […]

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(22) いまさら聞けない「誤用しやすいHPLC用語」

今回は間違いやすいHPLC用語について解説します。 1.「クロマトグラフィー」と「クロマトグラム」と「クロマトグラフ」 クロマトグラフィー:測定方法 クロマトグラム:測定結果の記録・図 クロマトグラフ:装置  「高速液体 […]

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(21)いまさら聞けない「分離度を改善させる有効な方法」

ここでは、分離度を効率よく改善する方法について、理論段数、保持係数、分離係数のパラメータに着目して解説していきたいと思います。    分離度(R)と理論段数(N)、保持係数(k)及び分離係数(α)との間には、式1の関係が […]

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(20)いまさら聞けない「分離度」

  分離度は、文字通り隣接するピーク間の分離の尺度です。  図1の様にパラメーターを設定したとき、式1或いは式2から得られる値と定義されています。      ピーク形状をガウス分布とした場合、ピーク幅 […]

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(19)いまさら聞けない「シンメトリー係数を改善する方法」

   ここでは、テーリング、リーディングの原因と代表的な改善方法について、箇条書きで説明します。    1.テーリング  1)逆相HPLCで塩基性化合物を測定するときにおこるテーリング  これは、残存シラノール基と塩基性 […]

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(18)いまさら聞けない「シンメトリー係数」

シンメトリー係数S(symmetry factor) は、クロマトグラム上のピークの対称性の度合いを示す係数で、式1によって求められます。    -(1)  ここで、W0.05hは、ピークのベースラインからピーク高さの1 […]

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(17)いまさら聞けない質量分析の「デコンボリューション」

 タンパク質をESI-MSで正イオン測定をすると、図のようなプロトン付加多価イオンが観測されます。最初はびっくりですが、デコンボリューションという操作をすれば、タンパク質の分子量が得られます。  デコンボリューションとは […]

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