宮野

分析化学Tips
(40)続・検査で用いる統計 ②リスクとリスク比

  「喫煙者のがん発症リスク」という表現をよく目にします。前回説明したオッズとはどう違うのでしょうか?続・検査で用いる統計 ②リスクとリスク比リスクとリスク比(risk ratio, RR)は以下のように定義さ […]

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分析化学Tips
(39) 続・検査で用いる統計 ①オッズとオッズ比

   統計で用いるオッズはギャンブル用語(?)とはずいぶん意味合いが異なります。  オッズとは、ある事象が起きる確率pとその事象が起きない確率(1 − p)との比で、ある事象の起こりやすさを表す指標です。 〇 オッズ=p […]

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コラム
87.基礎と基盤

  同じような意味の言葉でも、ずいぶんと異なる印象を与えるものがあるという話題の続きです。 会社では「基礎」研究という言葉を好みません。 総務省統計局「科学技術研究調査報告」では、「基礎研究」とは「特別な応用、 […]

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分析化学Tips
(38)検査で用いる統計 ⑦カットオフ値とその決め方(後編)

  前回、カットオフ値は、検査の目的やその判定が与えるさまざまな効果・影響を考えて設定されると書きました。  ここでは、ROC曲線からカットオフ値を決める「理論的な方法」を二つ紹介します。  ① 左上隅からの距 […]

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分析化学Tips
(37)検査で用いる統計 ⑦カットオフ値とその決め方(前編)

  カットオフ値とは、病気にかかっている人とそうでない人を判定する境目の検査の値です。 前回も示しましたが、検査値と病気の有無とが図のような分布をとっている場合、どこにカットオフ値を設定するかが大切です。簡単に […]

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コラム
86.先進と先端

  同じような意味の言葉でも、ずいぶんと異なる印象を与えるものがあるという話題です。 先日、住友ゴム工業(株)の岸本浩通さんの講演を聞く機会がありました。 同社の分析解析部門の名称を「先進技術・イノベーション研 […]

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分析化学Tips
(36)検査で用いる統計 ⑥ROC曲線とAUCの意味(後編)

前編では、ROCもAUCも説明しませんでしたが、図3で説明したとおり、検査値のどこに線を引くかで感度と特異度が変化することは理解していただけたかと思います。   この変化をグラフにすることができます。  〇 横軸に偽陽性 […]

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分析化学Tips
(35)検査で用いる統計 ⑥ROC曲線とAUCの意味(前編)

  検査の有効性に関する論文を読んでいると、図1のようなグラフを見ることがあるでしょう。 (下手くそな図ですみません) 図1では、左側が病気Xでない人の検査結果、右側が病気Xの人の検査結果で、縦軸が検査の値のよ […]

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コラム
85. 裸の大将からヘラルボニーへ

  1月末に友人と諏訪湖1周16キロのハイキングをしました。 諏訪大社下社、翌日は上社まで足をのばし、さらに上社の最寄り駅である茅野駅の近くにある「放浪美術館」を訪れました。(http://www.houro. […]

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分析化学Tips
(34)検査で用いる統計 ⑤用語の整理

  ここまでいくつもの指標が出てきましたので、整理しておきましょう。  感度=A/(A+C)=真陽性率 病気Xの人の中で、検査で陽性になった人の割合。陽性の尤度になります。   特異度=D/(B+D)=真陰性率 […]

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